こんにちは。
はこねフローリストです。
先週、市場から入荷した染めたデンファレ。
箱を開けると、青、グリーン、オレンジや紫が混ざったものなど——自然界にはまず存在しない色たちが、そこにありました。
花屋として、これまで「花本来の色」を大切にしてきたからこそ、最初は少し戸惑いがありました。
けれど、実際に手に取って眺めてみると、不思議と嫌な感じはしなかったんです。
むしろ、じっと見ているうちに、その色ならではの魅力に少しずつ引き込まれていきました。
「本来の色ではないから」という理由だけで遠ざけてしまうのは、もったいないのかもしれない・・・
そんなふうに思わせてくれる、不思議な魅力がありました。

染めるということ
デンファレの染色は、茎から色素を吸わせる方法で行われることが多いです。
花びらの細胞の隙間に色が入り込み、数日かけてゆっくりと発色していく。
人間が意図した色を、花自身が体に取り込んでいく——そのプロセスを想像すると、なんとも言えない気持ちになります。
自然界にない色。でも、花という自然の形をしている。
その矛盾が、むしろ面白い。
青いバラが「不可能」の象徴から「夢が叶う」贈り物に変わったように、染めたデンファレも、誰かの特別な瞬間の一部になれるかもしれない。
今回入荷したデンファレは、花が一輪ずつバラバラになった状態だったため、
アレンジメントや花束には残念ながら使うことができませんでした。
一方で、一輪ずつの花を活かせるフラワーレイや花かんむりにはぴったり。
用途によって、花の魅力を活かせる形があるんだなと改めて感じました。
観賞用に、水に浮かべて店頭にディスプレイしておりますので、
実際に見たい方は、ぜひ店頭にお越しください!
初めて見る色だったこともあり、その珍しさにみんな興味津々。
気づけば、みんなで撮影大会が始まっていました。

自然界にない色だからこそ、目を引く。自然界にない色だからこそ、記憶に残る。
花屋として、これからも「本来の美しさ」を大切にしながら、同時にこういう「予想外の出会い」も楽しんでいきたいと思った一日でした。